去年の冬の話なんですがね…。
あれは本当に シャレにならない寒さ の日でした。
エアコンが突然、動かなくなったんですよ。
「え、うそでしょ?」とリモコンを何度も押す私。
でも反応なし。冷気だけが部屋を満たしていきました。

ありえない寒さ、そして焦り
あまりの寒さに、家族全員が震えていました。
私はジャンパーを着て、毛布をかぶりながらスマホを握りしめていましたが、
思考はもう完全に停止状態。
心理学でも言われている通り、極度のストレス下では人間の判断力は著しく低下します。
これは「認知バイアス」の一種で、冷静なときなら絶対にしない選択をしてしまうんです。
母が持ち込んだ“謎の温風機”
そんな時、母がスマホを見せながら言うんです。
「これ、めっちゃ部屋が暖かくなるやつらしいよ!」
そこには、小さな温風機の広告が。
サイズはソフトボールより少し大きいくらい。
- 値段:約3,000円
- 「部屋全体がポカポカになる!」と書いてある
- しかも「送料無料」「すぐ届く」の謳い文句
もうこの時点で私は正常な判断ができていなかったと思います。
即ポチ。しかも2個。
今思えば完全に冷静さを失っていましたね。
2日後、届いたブツを開封してみたら…
待ちに待った2日後、ピンポーンと宅配便が到着。
段ボールを開けた瞬間、私は叫びました。
「やっぱりかーーーー!!」

中に入っていたのは、まるで100均に売ってそうなチープな機械。
小型扇風機の根元に、小学生の理科実験で使うような電熱線がちょこんと付いているだけ。
スイッチを入れてみると…
- 音だけは元気よくブーン!
- 出てくるのはただのぬるい風
- 暖房効果ゼロ
もう笑うしかありませんでした。
初めて「ネット詐欺」に遭った瞬間
HPを確認してみると、
- 会社の住所なし
- 問い合わせ電話番号なし
- 日本語がところどころ怪しい
これは完全にアウト。
「ああ、やられたな…」と肩を落としました。
学んだこと:人間は極限状態で簡単に騙される
この経験で強く思ったのは、「詐欺に遭う人はこういう心理状態なんだな」ということです。
- まともな判断ができない状態に追い込まれる
- 「これで助かる!」という希望を提示される
- すぐに決断してしまう
極限状態に追い込まれると、普段なら疑うはずのものを信じてしまうのです。
名言で言えば、ダニエル・カーネマン(行動経済学)の言葉を思い出します。
「強い感情は、理性よりも速く、強く、判断を動かす。」
これはまさに「極限状態では感情が判断を支配する」という話そのもの。

Q&A:読者さんからよくある質問
Q1. ネットで暖房器具を買うときに気をつけることは?
HPに会社情報(住所・電話番号)が明記されているかチェック。その際に、日本語が不自然じゃないか確認する。
口コミは、Amazonや価格.comなど複数サイトで確認する。
Q2. 実際に寒さ対策はどうした?
その後、実家からヒーターを借りました。暖かさは物足りませんが、エアコン修理までの間我慢しました。
ここで気づいたこと
今回の経験で一番の学びは、「焦っているときこそ深呼吸して一晩寝かせる」こと。
クリックする前に、一度スマホを置きましょう。
「一瞬の判断が、長い後悔を生む」
これはお金だけじゃなく、人生全般にも言えると思います。
よくあるじゃないですか。今日だけとか、今日の○時までに契約したら50%OFFみたいなの。ああ言うのは絶対契約したらダメです。中にはお得な物もあるかもしれませんが、大概お得じゃないです。
あと、損していい金額ならいいかもしれません。100円とか200円とか。
何千円、何万円って損したら嫌でしょう?とりあえず、すぐに決断するのはやめましょう。
スーパーのタイムセールとか、そういうのとは区別してくださいね。お弁当も今だけ半額とか。こういうのは、詐欺とか関係ないと思うので。
今日あなたに持ち帰ってほしいこと
- ストレス下では人は簡単に騙される
- ネットで買い物するときは会社情報と日本語を必ずチェック
- “即ポチ”は危険、まずは深呼吸
一緒に少しずつ、ネットリテラシーを高めていきましょう。
次に同じ状況になったら、きっと落ち着いて対処できるはずです。