社会人になると、「あ、これ学校では教えてくれなかったな…」と思う瞬間ってありませんか?
私が社会人になって一番驚いたのは 「平社員なのにめちゃくちゃ権力を持ってる人がいる」 という現実です。
厨房で学んだ人間関係のリアル
私の友人は病院勤務の栄養士なのですが、厨房には必ずといっていいほどいる「ボス的存在の調理員さん」に悩まされていました。
肩書きはただの調理員さんなのに、みんなその人の言うことには逆らわないんです。
- その人がOKを出せば物事はスムーズに進む
- その人が渋ると、どんな合理的な提案も却下される
いわゆる「影の権力者」ですね。
うまくいっている現場は その“ボス”と栄養士が仲がいい んですよ。
結果としてチーム全体の雰囲気も良く、仕事もサクサク進みます。
「ボスと仲良くする」は簡単そうで難しい
ここで問題になるのが、ボスとの距離感。
これがめちゃくちゃ難しいんです。
- 忖度しすぎると舐められる
- 忖度しなさすぎると心を開いてくれない
この絶妙なバランスが大事。
トップダウンが通じない職場もある
普通なら上司が決めたことは「はい、わかりました」で進むはず。
でも地方の小さな現場だと、トップダウンだけでは動かないことが多いです。
名言引用
「人は理屈では動かない。感情で動く。」(ダニエル・ピンク)
まさにこれ。
どれだけ合理的に説明しても、現場の“感情”が納得していないと進まないんです。
だからこそ、ボスの協力が必要になります。

具体例:新しい作業を導入する時
例えば、新しい衛生チェックシートを導入するとします。
上司から「明日からやるぞ!」と言われても、現場からはこんな声が上がります。
「また仕事が増えるのか…」
「どうせ給料は上がらないのに…」
こうなると現場はストライキ状態(笑)
でも、ボスと仲良くしておけば、ボスがみんなに説明してくれるんです。
すると「あの人が言うなら仕方ないか」と受け入れが早い。
結果、スムーズに導入できるわけです。
心理学的に見ると?
心理学では、こうした現象を「ソーシャル・インフルエンス(社会的影響力)」と呼びます。
スタンレー・ミルグラムの研究では、人は「信頼している人」や「集団の中心人物」に従いやすいことが証明されています。
つまり、職場の“平社員ボス”は自然発生的なリーダー。
公式な権力ではなく、信頼と人間関係で築かれた権力を持っているんです。
Q&Aコーナー
Q:ボスと仲良くするコツは?
A:まず「敵じゃない」と思ってもらうこと。小さな相談から始めるといいですよ。
Q:ボスとそりが合わない時は?
A:無理に合わせる必要はありません。けれど、完全に敵対すると現場が回らなくなります。最低限の信頼関係だけは築くのがおすすめ。
まとめ:今日持ち帰ってほしいこと
- どんな職場にも“影のボス”がいる
- 人は感情で動くので、ボスの感情を味方にすることが大事
- 現場の協力者を得ると、物事がスムーズに進む
最後に、心理学者アドラーの言葉を引用して締めます。
「すべての悩みは対人関係の悩みである。」
人間関係を攻略することは、仕事を楽にする最大の武器です。
今日のこの記事が、みなさんの職場での小さな突破口になればうれしいです。